「暮らしやすいまち」、にするために、私の目指す方針をご案内します。
私は、普段の活動や議会活動の中で、以下のような環境が整うように行動し発言するように努めています。
■ 子ども達が元気なまちへ
●まずは子ども達が元気でいる事。
子ども達が元気なまちは、大人も元気。地域も元気です。子ども達が輝く富里にする施策が最優先です。
友人をつくり、心身が健やかに育つ事は一生の財産となり、将来の富里の財産でもあります。勉強が「できる・できない」は・・その次、でいいんじゃないでしょうか・・・
富里で育った子ども達が、大人になって市外で学び働くようになって、富里市に住んでなくても、富里愛をもって市外から応援してくれれば、市は発展します。
●富里の教育を「褒めて育てる教育」へ
人は褒められると嬉しくなり、そこから好奇心、探求心が生まれます。
特に先生から褒めてもらった喜びは忘れません。
先生から褒めてもらった事が人生の目標になる事があります。
先生が生徒児童を褒める「精神的な余裕をもてる環境」づくりが必要です。
目標ができると、誰でも、熱心に取り組み、成績は自然にアップするもの。好奇心、探求心を育てる教育を目指すべきです。先生に褒められる、地域から暖かく見守ってもらえる教育環境をつくっていく施策が大事です。
●教育現場で子供達に最大の影響を与えるのは先生です。
先生が生徒各人にしっかり向き合い、一人一人の個性に気を配れるような環境整備に
しっかり市のお金をかけるべきです。
戦後のベビーブーム以降、子どもが沢山生まれた時代に小学校が多く作られましたが、四角い箱の中になるべく多くの生徒を効率よく収容する事が優先され、生徒対先生の適正人数比や学習環境は後回しの学校作りでした。
今教育の荒廃が指摘され、欧米並みの少人数教育の有効性が指摘されてきていますが、正に日本の義務教育期間を先生が目の届く程度の人数にする事が日本の教育充実の最初にすべき又最優先すべき課題だと思います。
教育は人から人へ伝えるもの。先生の影響は大きく、生徒一人一人の学習ペースや能力に細やかに対応し成長させるには少人数教室であるべきです。
富里市も少子高齢化の傾向が顕著となり、生徒数も減ってきましたが、やはりまだ1クラスの生徒数は多数。1クラス、25人位が適正と感じます。海外では10人~15人なんて例もあります。
財政的に余裕のある自治体では、補助の教員をつけて、担任の負担を軽減している市町もありますが、 富里市の場合はその余裕がありません。しかし工夫し、優先順位を明確化して教育行政を見直すべきです。建物、道路、インフラ整備も、もちろん大事ですが、それ以上に、教育環境の改善・整備にキチンと予算を確保すべきです。まちつくりは人造りですから。
●先生の職場の環境整備と待遇改善が大事です。
忙しすぎる先生、もっと先生方の負担を軽くし、子ども達と向き合い、
ゆっくり話しあえる環境をつくっていく事が大事です。
先生の仕事(特に小学校、中学校)は精神面でも体力面でもハードな仕事です、責任も大きくストレスも溜まります。学習指導、問題のある生徒への指導、事務処理、理不尽な保護者への対応など、すべき事が多く、長時間労働となりがちです。
そこへ小学校での英語教育拡大、道徳教育の正規課目化、プログラム学習、コロナ感染対策、インターネットとコンピューターを活用したICT学習などなど ・・・やることは増えるばかり。
まずは、先生を増やす事、これは地域の自治体単位では難しい話しですが、国がしっかり予算を確保し、自治体はできるかぎりの施策を練る事です。
教員の待遇と教育現場の改善で「学級崩壊」が無くなった例も多く紹介されています。
教育は多面的であるべきですから。社会人経験豊富な方を先生に採用、民間企業などの社会人リタイヤしたボランティア・サポーターなど、子供達に実社会からの経験を伝え多面的な価値観を養い、且つ先生の負担軽減策を打つべきだと思います。
●市民参加による、開かれた学校を。
地域の市民がもっと学校の中に入って、生徒と話し、教え、触れ合い、相談を聞く、開かれた環境が最近特に大事と考えます。
学校支援ボランティアによる、登下校見守り、校庭の草刈などや、青少年相談員さん、PTAさん、評議委員さんなどの現在の活動に加えて・・・実際学校、教室の中で一般の地域の大人たちが、先生と連携し、生徒と交流する事で、・・・先生以外からの学び、気軽な相談相手、親や先生にも言えない悩みの相談、いじめの予兆察知、先生による児童へのセクハラ予防、学習の補助・・・などサポートする側ならではの視点から有意義な活動が可能と考えます。
先生の邪魔となってはいけませんので、事前のトレーニングは必須でしょう。高齢者にありがちな、会社員時代の自慢話や先生の方針に沿わない言動は、授業の邪魔となってしまいますから。これはいけません。
学校では(特に2001年に発生した大阪府池田小学校の悲惨な事件以降~)、学校内&登下校時の安全が強調され、校舎は普段閉門され、登下校時に知らない大人を見たら不審者と疑う、知らない大人に声かけられ時の逃げ方訓練が毎年実施されています。しかし、特に小学校の学校運営は地域で一体となり皆が参加し行う方向へ進んでいくべきです。
文部科学省も「地域学校協働活動」という名称で、その価値を提唱するようになりました。
●新しい教育のスタイルを積極的に採用していくべきです。
「受け身の勉強」から、「主体的な学習習慣」を身につける学びが大事です。
好奇心・探求心が生まれれば、子どもたちは好きな事なら主体的に学ぶ喜びを見つけ、
これは一生つづく財産になります。好奇心・探求心・・・これは大人になって仕事をする上でも大切です。
受け身の勉強から、主体的な学習習慣を身につける学びが大事です、好奇心・探求心が生まれれば、子どもたちは好きな事なら主体的に学ぶ喜びを見つけ、これは一生つづく財産になります。
好奇心・探求心・・・これは大人になって仕事をする上でも大切。
興味のない事を勉強するのは辛いもの、誰でも経験する事です。しかし、好きな事には熱中します。私の場合は小学校時代、体育の時間の「ソフトボール」が好きで。また先生から「うまい」と褒められ増々、好きになり、学校へ行く楽しみでした。
いま、全ての小学校に個人に一台、小型パソコンが配布され、ICT教育が導入されてきました。紙の教科書とインターネットを介したデジタル教材の併用になります。しかしこの環境が十分に活用されるには時間がかかり、また自治体間で差がでそうです。
事前に「ネット経由で、実際に先生が指導する動画」を見て、予習し、
学校では結果を確認し、わからない事に重点を置いた確認を先生として、
帰宅して、まだ不明な点があれば、ネット経由で動画解説を再確認する。
まさに「処方的な学習」・・・学校現場以外では世界で一般的な学習スタイルです。
これの良い事は・・・全員が教室で同じペースで一斉講義するのと違い、
何度でも何度でもネット動画見て、予習できる。
分からなかった事も帰宅してから、何度でも何度でも復習できる
・・自分のペースでできるが利点です。
学び、理解のスピードは個人個人みな違います。
個人個人に沿った学習を模索する事ができます。
動画は、黒板に書く文字と違い・・・動きあり、イラストあり、写真有、飽きない工夫がされています。事前に「おおまか」を理解し、学校では正に一方的な授業でなく、2WAYの双方向な活発なクラスが期待できます。
覚える、暗記する、マークシート方式の勉強から・・・思考する授業になります。
■ 住みやすいまち・安心安全なまちへ
●助け合い・支え合いのできる共助のまちへ
いま現代社会は、高齢化、核家族化などが進み「世帯の孤立」が問題となってきています。
向こう三軒両隣、近隣で顔見知りとなり、いざ困ったときは「お互い様」助け合いの輪ができるまちにしたいと願っています。私が小さかった頃、当時の富里村はそんな「人間関係が密な」まちでした。
・・・「自分の事は自分で」の自助はもちろん基本ですが、共助がなければ、住みやすいまちは、生まれません。
地元の自治会や隣組から離れる世帯が増えていて、市民同士の関係が希薄になってきています。しかし令和元年の台風15号で市内大規模な停電が発生した際に、お互いに水や食べ物、お風呂を提供、などの助け合いが生まれ、切り抜けた経験があります。改めて支え合いの大切さを実感した出来事でした。
市内にはこの地域の支え合い、連携をサポートする組織や仕組みがあります。
この仕組みを活かし、役割を十分発揮してもらう事が大事です。
市民活動サポートセンター、富里市社会福祉協議会、ボランティア連絡協議会などがワンチームとして強力に連携しれば、徐々に成果が見えてくるでしょう。
●通勤・通学・移動が便利なまちへ・・移動の手段を確保する施策は大事です。
駅の無いとみさと、市民アンケートで一番の課題として声が上がるのが・・・
通勤・通学・買い物に不便である。何とかしてほしい。の声です。
今から鉄道駅を誘致するのは無理そうですが、移動の手段を確保する施策は大事です。
車移動が一般的なのでまずは幹線道路の整備・拡幅。
市民の移動手段の充実=例えば自動走行型電気自動車の市内循環などです。
・・・これは先進自治体に倣い、バス会社さん、タクシー会社さんと市のコラボで進めていくべきです。
●安全・安心な道路の整備。
主要幹線の整備がまずは基本です・・・
富里には駅がなく、車無くしては暮らしにくいまちです。一家に2台、3台の家庭も普通です。
その為、生活道路の整備と、幹線道路の整備がまちの発展に欠かせません。
空港へ通勤するにも、通学の安全のためにも、道路の整備は大事です。市は計画的に整備をしてきていますが、遅いのが現実です。
8号線=開通済み
・・・第一小学校前409号から酒々井インター方面へのバイパス道路
6号線=事業実施中
・・・クリーンセンター前を経由し富里高校へ向かう幹線
7号線=事業実施中
・・・国道409号から南七栄を経由し8号線までの路線
3-4-20号線=事業実施中
・・・富里インターチェンジから成田市、国道51号線へ向かう路線
富里市は多額の費用を投入し、市内に新しく道を作ってきましたが、残念ながら、富里市を通過するだけの道、交通量が増えた割には市民の役に立っていない道が目立ちます。
他市から来て、インターチェンジを降りて、富里を通過し、空港や空港周辺の工業団地への通過道路になっているのです。
このような広域で活用される道は市道でなく国道や県道としての役割と捉え、国や県に整備維持管理の費用を負担要求し、充実を図っていくべきです。
●市内循環型の自動走行型電気自動車を走らせましょう。
特に高齢者に代表される交通弱者(免許返納した、免許あるが足腰悪く運転できない、車を手放した、など)が増えています。通院、買い物にも困ります。自動走行型無人の電気自動車なら、維持費は安く、コンパクトで、近年先進自治体でドンドン試験運用が始まっています。バスの便が悪い地域、不便地区の解消になります。
●緑ゆたかな、自然豊かな・・環境を守る・再生する
富里市民のアンケートで「富里の好きなところは?」の回答一番は・・・「緑が豊か、野菜が新鮮で、ホタル舞う里山が幾つもあり、自然災害が殆どなく、のんびりしていて好き」です。この自然環境を次世代に継承していく事が大事、住みたいまちであるために。
市内に沢山の市民団体があり、ホタル舞う自然を保全しようと活動しています。それに加えて富里市では森林再生プランと称する、市長が積極的に取り組んでいる計画があります。荒れた雑木林、杉の倒木等で景観の悪い林を伐採整理して、その後に・・・花が咲き、実がなり、昆虫があつまり、鳥が住む、広葉樹の森へ再生するなどの計画です。
緑が増え、自然が豊かになり、大雨の時の涵養力もアップし、いいことだらけ。
一時は山が削られ、林が整地されて、電力自由化に合わせて、太陽光パネル設置が目立つような事が、懸念されました。自然エネルギーへの転換から太陽光発電は大事な事業ですが。これからはバランスを保った開発にちからを傾注する必要があります。
●子育てしやすい環境の整備・・・
保育園、学童整備の充実は必須です若い世代に住んでいただく為には、子育てしやすい環境つくりが欠かせません。保育の充実、待機児童無し、学童施設の充実が大事です。子供は宝、地域の活力です。育てやすい環境、子育て世代(20代~40代)の若者が住んでくれる為の環境整備が大事です。これが不十分では、せっかく成田空港に通勤する雇用の環境が増えても、子育て世代の若い家庭は他の市町へ行ってしまう事でしょう。
保育所を増やそうと、市では・・こども園新設、こども館新設、などを進めて、施設の整備を進めてきました。
しかし、残念ながら、市内には共働き家庭も多く、希望者が増えているにも関わらず、保育園に入れない待機児童は多数です。また、小学生が放課後、家族などの迎えが来るまで過ごす、学童クラブなども待機時児童が多数です。
この、問題は早急に対策を打たなければならない問題です。保育園の確保、小学校放課後の学童クラブ充実に、予算をしっかりかけるべきです。
●高齢者が住みやすいまちへ
高齢者やリタイヤした方々が共通して直面し悩む事は「生きがい探し」です。皆さん共通して「やる事が無い、のが一番辛い」とおっしゃいます。定年後「うつ」になったり、気力体力の急激な低下を招く最も大きな原因は、この「生きがいを見失ったことから来る精神的な落ち込み」ではないでしょうか。
介護状態にならないために、認知症にならないために、・・・いつまでも元気でいるために
畑仕事、シルバー人材派遣活動、ボランティア活動・・・なんでもいいんです。社会に役立つ役割を見つけられれば、新しいリズムができます。この活動をサポートする事が大事です
「生きがい探し」「居場所さがし」のサポートを
最新の研究では、認知症や「うつ」の予防に最大効果があるのは「知人や友人と話をする」事だそうです。
外へ出て話す事が大事ですが、外出を控える、外出を面倒がる高齢者が多いのも現実。
そこで、地域、地域で顔の見える仲間つくりが大事です。
福祉センター地域包括支援センターや社会福祉協議会、地区社会福祉協議会、市の市民活動サポートセンター等では、交流の場づくりが積極的に進んでいます。
高齢者は子供達と触れ合う事で、イキイキし、元気をもらいます。
子供達も、いま核家族、少子化の中で高齢者と話す機会がない子供達もいます。
双方の交流が、双方に価値あります。
■ まちの収入をアップし、市民サービスを向上させる
●成田空港、機能強化と滑走路延伸・第3滑走路新設は、とみさと活性のチャンスです。
若い働き盛りの市民が増え、納税額が増える事(=定住していただく事)が何よりの歳入確保です。つまり税収の根幹である「市民税と固定資産税」の安定収入確保には、働く現役世代にたくさん住んでいただく事。その為の施策が大事です
成田空港の機能が拡大し、滑走路の延伸、発着時間枠拡大、2030年頃を目安に第3滑走路が整備される方向が決まり、進んでいます。
富里市は空港敷地との隣接が無く、騒音問題はなく、落下物の心配もなく、近隣市町より恵まれた環境です。
一方、この機能拡大に伴い、今市内から空港や空港関連企業などへ勤めている方が倍増する、と予測されています。
全体雇用が4万人から7万人に拡大し、富里市在住で通勤する方が5000人とも言われています。
反対や課題も多い、空港問題ですが、富里市は成田空港開港と共に人口が急増し発展してきた歴史があります。
同様に今後も、近隣の騒音問題を抱える市町とも協力協調しながら
この機会を有効に活用して、富里の発展への計画立てが今、大事となります。
●住みやすさをもっと内外にPRすべき。
富里市は都心から車で1時間、電車で1時間、通勤圏内です。
ホタル舞う水田が美しく、野菜が美味しく、緑豊かで自然豊かでありながら自然災害が極端に少ないまちです。富里は台地で地盤が安定し、地震に強く、川や山に関連する災害はありません。
まちの歴史は浅く、名所や旧跡、神社仏閣などは目立つものがありませんが温暖で、人柄ものんびり、時間がゆっくり流れています。住んで子育てし、働くには…最適の場所・・・という事ができると確信しています。
子育て世代の、多くの若い方々に安心して住んでいただく環境を更に整えれば、税収もあがり、市も潤い、住民福祉、住民サービスも向上します。
富里市は・・もっと、住みやすい、この子育てしやすい環境の良さを外へアピールしていく事が大事です。この点、東京都隣接の、我孫子、柏、松戸、流山などの「住みやすさNO1」アピール戦略を学ぶべきです。
地域活性=若い世代の増加=元気な子供たちが増える事・・・と考えます
●ふるさと富里に、寄付いただく戦略をたてる。
・・・そして、「ふるさと納税」制度の完全見直しを国へ訴えるべきです。この返礼品目当ての寄付ではなく、純粋に富里市を応援したい方々から(特に富里育ちで、いまは市外在住など)寄附をいただく明確な戦略をたてるべきです。
牛肉やアワビなどの特産返礼品を求めて他の自治体に寄付する制度「ふるさと納税」の仕組みで、毎年富里市から2000万円~2500万円の税金が逃げて行ってしまっています。本来市民からいただく税金を自治体間で奪い合うこの制度「ふるさと納税」は問題が多く、廃止すべき、との意見が多数あります。しかし国は継続の方針のようです。本来自治体の財政が脆弱な地方都市などへは、地方交付税で補てんする仕組みがあります。
この返礼品目当ての寄付ではなく、純粋に富里市を応援したい方々から(特に富里育ちで、いまは市外在住など)寄附をいただく明確な戦略をたてるべきです。
例えば・・・
旧三菱岩崎別邸の整備、中央公園の池をきれいに、ホタル舞う里山再生に、台風被害からの復興に、
スイカ農家の応援に、子ども達が通う小学校の老朽化対策、洋式トイレやエアコン整備など・・
現状と寄付金が使われた際の明確なゴールを示し(イメージ写真やバーチャル映像動画などで)、結果をHPで紹介し報告する。寄付した方が、寄付して良かったと思える事が大事。
寄付が何になったのか、漠然とした寄付はだれもしません。
●土地の有効活用を促し、柔軟な活用を可能する計画が大事です。
いま、富里市は積極的に取り組んでいます。具体的には、市街化区域の柔軟な活用、と市街化調整区域の制限緩和です。無秩序な開発、好ましくない事業者の参入など、チェックも大事。計画性をもった将来ビジョンも求められます。
市街化区域の更なる活用
今の富里市の都市計画は、成田国際空港開港に伴い、周辺開発が進み、宅地が造成され、人口が急激に増加する事が予測され、乱開発、無秩序な開発がされないように、制限をかけるための法律となっています。しかし今は全国的に人口減少です。制限を緩和し、土地の柔軟な活用に切り替えた方が、良いと判断されてきています。
例えば、一般住宅に制限するよりも、商店・事務所・工場が進出できるようにします。事業所が入ってきてくれれば、雇用を生み、税収アップにつながります。その為の施策が必要です。
市街化調整区域の開発を可能にする工夫
市街化調整区域は、文字通り、市街化しない制限された区域です。農業振興地域などはその例です。まちの人口が増え、住宅地が足りなくなる場合などは計画が見直されますが、人口減少の今は、調整区域の規制緩和は高いハードルです。しかし富里市は積極的に取り組んでいます。そして地区計画を立ち上げ、地元に物流事業者などが開業できる環境整備をしています。大事な事で、新市長に代わってから、流れが変わりました。まちの活性化に議会も賛成しています。しかし課題もあります。計画性が大事、しっかり注視していく事が大事です。
●民間企業のノウハウと市の方針を組み合わせた事業を立ち上げ、事業利益を得る事が求められます。
民間事業者が持つノウハウと市の利益がマッチングした場合、会社を立ち上げ、事業から利益を得る手法。
いま、富里市では取り組んでいます。これも新市長に代わってからの大きな進展です。
今後、官民連携(公民連携)=市役所と民間企業の連携、としてのPPP(PFIなど)の事業がいくつか計画されています。
市の積極的な取り組みは評価されるべき事です。
しかし、民間企業は黒字がでなければ簡単に撤退する事もあります。持続可能な事業な取り組みか否か、しっかり我々は注視していく事が必要です。
■ まちの農業・商業・工業などが、元気になるために
●農業が基幹産業、富里は明治時代の入植から、農業で成り立ってきたまちです。
農業の振興は大事なテーマです。食=生きる事、農は全ての基本です。
子ども達にも「農」の理解、その為の体験を増やしたいです。
課題は:後継者育成、収入アップの為の付加価値のある産物、流通経路の確保、
特産品スイカのブランド化、などたくさんあります。
丁寧な取り組みが大切です。
大消費地の東京が近い、富里はポテンシャルの高い場所にあります。
富里の基幹産業である農業を守るには、経営の安定、後継者確保が急務です。
今や日本では農業の担い手が激減し国造りの基本である食の確保は危機的状況です。食糧自給率はご存知のように38%と先進国の中で最低です。千葉県の例ではここ10年で2万5千戸が農家を辞めていて年平均2500戸が廃業していっています。今農家を守らなければこの国は食糧を輸入に頼り、もし輸入ができないまたは他国の買い占めなどで困窮した場合は国中がパニックになります。
富里の農家の皆さんの技術レベルは高く、お手本となる方ばかりです。
新規就農を目指す場合、国の政策に沿った、新規就農者向けの施策では、5年経験した後で、継続しない、農業を諦める方が多いようです。やはり農業もインターンシップを活用し、良い手本となる農家の技術と経営を学び・・・「まず真似て」、そこから次に「自分ならこうする、こうしたい」、とアイデアと情熱がでてくるのが本物です。お膳立てされた、数年間の所得補償がされた、新規就農支援だと「とりあえずやってみよう的な」「甘え」がでるのかもしれません。
●富里の農業をどうするか?長期的な展望と戦略が必要です。
国の政策は、集約化、機械化、生産効率アップ、コスト減で単価を下げ、競争率向上、海外販路拡大、付加価値、企業化などですが・・・
中小零細農家、2ヘクタール未満の農家の活路(例えばネット販売、家庭・レストランへのこだわり野菜直販のような)戦略が大事です。でないと生産性の低い農地が荒れ、美しい富里が失われていきます。心配です。
国の政策の柱は、「農地の集約化」で経営効率をアップし、競争力を高める。ですが・・・
宮城の稲作、北海道の畑作などのような、大規模稲作地帯、大規模畑作地帯での対策では効果が期待できますが、 7割畑、3割水田の畑作中心の富里だと一部の地区では成功例もありますが、全体的に十分効果のある対策とはなりません。
2ヘクタール未満の畑で集約しにくい地形が多く、夫婦で経営している小規模中規模 の農地の活性が富里の大きな課題です。小中規模家族農家が長期的に持続可能となる 、富里独自の付加価値をつけていく事が急務です。また企業型農業と小中規模農家との住み分けのあり方にも明快なビジョンを明示する事が大事です。。
富里は農業にとって恵まれた環境です。平地で水が豊富、災害が少なく、スイカのようなブランド力あり、消費地が近いなど、また農協も直販開拓や企業と提携した販売企画などで高く評価されています。しかし農家は高齢化し新規就農者は毎年10組程、スイカの出荷は最盛期の半分となってきています。今長期的な視点からの農政が求められています。国政に頼ってはいられません。
国の補助金だよりではなく、自ら工夫し農家の体質が強化されるような市の農政が大事です。
●商工業の皆さんの商売が活発になるために
富里市では地元商工業応援の策をいろいろ考えて実施しています。商工会サポート、商店会への補助、銀行から借り入れる場合の金利補助、事業継続の為のセミナー、地元購買促進の商品券・・などなどまずはしっかりサポートし中身を充実させていく事が必要です。
しかし、何といっても地元事業者が元気になるには、市民が市外大型店やチェーン店ではなく、地元に仕事を依頼する、地元の商店で買う、地元の食堂で飲食する・・・などお金を使う事です。
地元は信用第一で長年、市民と深い繋がりの中で、経営してきた実績があります。困った時にすぐに助けてくれるのは、顔見知りの地元の事業者さんです。共存共栄、お互いWIN・WINの関係の為にも地元商工業者と良い関係が大事です。
■ 市民から信頼され、満足されるサービスを提供する市役所
・・・そのために
●市役所の意識改革が必要です。
特に事業の経営感覚、コスト削減意識、組織の効率化などなど、
富里市役所市では行政改革を唱っており改善はみられますが、市役所の意識改革はまだ不十分と感じます。
これは市民の皆さんが事あるごとに共通して感じられている事だと思います。
例えば・・・
・民間のサービスに比べて何でこう融通が利かないのだろう
・詳しい話になると、明確な回答が帰って来ない
・申請や登録で同じような書類をなぜ何枚も書かなくてはいけないのだろう
市役所の意識改革、コスト削減、業務効率の向上などの行政改革は自治体共通の課題です。
一般的に公務員組織に関してこのような批判があります・・・
例えば・・・
・公務員は安定していて、やってもやらなくても給料がでるから改善意欲が少ない
・忙しいと臨時職員を補充するが、一般企業では今いる社員やスタッフで工夫しやりくりする
・波風たてない事が出世の一番、目立つ事はしない
・前例の無い事はしない、挑戦して失敗するよりミスをしない方が無難との意識が強い
・・・・と
これらの指摘はあまりにも否定的であり単純に同意できるものではありませんし、現実は 日々改善努力をされ市民生活向上の為に真に頑張っていらっしゃる事も皆認識しています。ただ、上記批判が富里市行政の中に当てはまらないかと言えば、現実はまだ改善余地が大いにあると思います。
特に私が提唱するのは・・・
●行政も業務のデジタル化(脱文書管理)をフル活用する
●コロナでテレワークが推奨されました。職員の仕事のスタイルにも導入すべき
●テレワークで民間の専門職とパートナーシップを組み、外部非常勤職員として計画し業務改革を
●人材育成・人材交流をもっとすべし、企業や大学、研究室への出向や提携など
●一般市民参加による「行政評価」、議会と違った視点からの「市民の声」を聴く
・・・などです。
●デジタル化の動きが急加速しています。
行政も業務のデジタル化(脱文書管理)をフル活用しなければなりません。
住民基本台帳データ管理を基本とする、自治体コンピューター(クラウド)の供用化を10年前から訴えてきました。やっと国も動き始めました。維持管理コストの大幅削減になります。
デジタルに強い職員養成、外部民間機関、大学などと連携を強化すべきです。
一例を挙げれば・・・
補助金申請や国庫負担金申請のための膨大な書類作り作業の為に職員が忙殺され、 最も大事な市民サービスのための時間がとれないのではないか?・・・と懸念されるのであれば、 国や県とオンラインで処理する手順を確立すれば大幅な改善(時間と経費)が見込めます。
また毎年3億円以上の費用がかかるコンピューターシステム維持管理費用は、複数自治体で共同運営すれば、大幅に削減できます。
デジタルトランスフォーメーション(DX)の風が吹いています。
いままでの書類管理のデジタル化、自動化AI活動も当然ですが。
全く新しい市役所の役割、サービスの改革のチャンスです。
市役所に行かなくても自宅で、または自分のスマホやタブレットで納税、書類申請、福祉手続き、相談など全てできる時代の到来。ならば市役所は何をする、職員は何をする?考えるチャンスです。
全く新しい発想が期待されます。
●コロナでテレワークが推奨されました。職員の仕事のスタイルにも導入すべき
全て市役所に来て皆で同じ場所でするのが良い場合と、テレワークで柔軟な働き方が向く公務があります。
個人情報機密保持の課題はありますが、住民基本台帳に関連しない業務は、リモートの方が良い場合があります。
企業へ短期出向して最新のデータ分析を学びながら、とか。大学へ出向して最新土木工学を学びながら
市の施策を練る、自宅で海外自治体と情報交換して企画文書を作成する・・・などなど
●テレワークで民間の専門職とパートナーシップを組み、
外部非常勤職員として計画し業務改革を
市の仕事は総合職が多く、建築・土木・社会福祉以外は浅く広く、まんべんなくの仕事が多く、
配置転換も頻繁で専門家が育ちません。仕方ない面がありますが。
ならば民間の最先端の技術・ノウハウを実践している人材の力を活用すべきです・・・
特に・・・資産の維持管理、デジタル技術、AI技術、インターネット・コンピュータプログラム、企業会計、WEBデザイン・・・
企画広報、市場調査マーケティング、ビッグデータ活用、などなどは日進月歩、x今一般企業も職員の副業、ダブルワークを推奨していて、会社員サイドにも副収入の魅力があります。
●人材育成・人材交流をもっと・・・
一般企業経験者の中途採用を積極的にする、民間企業との人事交流をする、などの刺激が大事。
自治体は経営の時代になりました。国県からの交付金・補助金で賄う時代から、自ら税収をアップ(=稼ぎ)し経営する感覚が大事。・・・
過去は空港開港以来、人口が増え、生産労働人口が日吉台中心に急増したので税収もアップし財政に余裕がありました。しかし今は、その層の方々はみな高齢者。年金生活の方が多くなり、市の財政収支のやりくりは環境が逆転しました。いかに効率よく支出を抑え、いかに税収を確保していくか、
受け身から能動的な方策が求められています・・・まさに経営者の感覚が大事、人材育成、人材交流です。
●市民参加の行政 ―ガラス張りの市政と市民による事業評価を
市政をもっとオープンにしガラス張りにすべきです。
多くの市民が関心を寄せ意見が集まってくる仕組みづくりが必要です。市では共働、市民参画を唱っていますが、各種「審議会」「委員会等」の委員は公募形式をとってはいますが、市民にとっては「知らぬ間に決まっている」「なんかいつも同じような顔ぶれできまっている」と勘違いされてしまうような事ではいけません。
市民参加の「事業評価」・・・が実施されるべきです市民参加の事業評価はあちこちで実施され効果がでています。
例えば、市民100人が、市役所担当部門長などに直接質問し事業の内容を評価する、そしてその時に、他の行政機関や民間シンクタンク、大学教授などの地方自治の専門家が立ち合い、助言を受ける事ができるしくみなどです。市長が積極的に導入している自治体も増えています。
近隣他市(柏市、四街道市、白井市、八千代市など)では実行しています。
四街道市では市民参加の評価(事業仕分け)で7つの事業が「廃止すべき」と判断されました。
富里にも同様に指摘されるべき事業があると思われます。
財政健全性の視点から「非効率」な負担金、補助金は極力圧縮すべきと思います。
継続している事業を辞めるには決断がいります。市民の「評価と判断」が大事です。
ここ富里ではまだまだ他市に比べ市民の意識は、行政任せの感が否めません。